現代のストレスにおける様々な症状



みなさんは、心身症をご存じでしょうか。
私は、ヨーガで心身症について学ぶまでストレスによる病気だと思っておりましたが、
心身症は病気ではなく、病態と言うようです。

心身症の定義は「心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」(日本心身医学会 1991年)

上記のことから心身症は、ストレスによる影響が大きいと言われ、
下の表をよく見ると誰でも1つや2つは持っているような気がします。

これらの症状は毎年「ヨーガ療法学会」で取り上げられいてヨーガの心理的アプローチを改めて素敵だなぁと実感しております。

又心身症の方は心身のストレスや過労に気づいていない方が多いようです。

 心身症の特徴を3つあげると

1)過剰適応
過剰適応とは、自分の本当の感情を抑えたり、周囲や他人に気をつかうことを大切にしています。
まじめな方や頑張り屋さん。ノーと言えないイエスマンに多い特徴です。
完璧主義や、子どもの頃に良い子と言われてきたような方になります。

2)失感情症
失感情とは、別名アレキシサイミアと言われます。
嬉しい。悲しい。といった内側におきている感情の変化に気づきにくい状態で、自分の感情とは違う方向や無視をして行動をしてしまいます。
自分の感情をうまく言葉で表現するのが苦手で、心が外向に向かってしまいます。

3)失体感症
失体感症とは、別名アレキシソミアと言われています。
体が疲れている。体調が良い。といった自分のからだの状態に気づきにくい状態で、自分の体の症状を無視してしまいます。
からだのもっている感覚に気づいていない人のことを言います。
マッサージを行くと「肩凝っていますね」と言われることで自分の体の状態(肩がこっていたこと)に気づくような方です。

このようなことから、人に合わせることになれていたり、自分の感情を表現しなかったり、
体の感覚を無視してしまうと、体のどこかが助けて~!と言っているようにさえ思ってしまいます。

ヨーガでは、日々のストレスを無視しないで、感情を味わい、身体をリラックスさせて感じるようにしていきます。
そのことによりストレスをストレスと感じさせない。内向きな心を作るため
とっても心にも体にも気持ちのよいものだと言われます。

私はストレスが多くなると体が冷え(=冷え症)疲れがたまるとたまに蕁麻疹がでたりします。
その際に、改めてヨーガの必要性を感じたりします。

みなさんは、下記の表でご自分に当てはまるものありますでしょうか。
そしてみなさんのストレスの解消法はございますか?


心身症 (日本心身医学会教育研修委員会編:心身医学、1991年より)
呼吸器系
気管支喘息、過換気症候群神経性咳そう、慢性閉塞性肺疾患など
循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、起立性低血圧症、冠動脈疾患、一部の不整脈、神経循環無力症、レイノー病など
消化器系
胃・十二指腸潰瘍、急性胃粘膜病変、慢性胃炎、non-ulcerdyspcpsia、過敏性腸症群、潰瘍性大腸炎、胆道ジスキネジー、慢性肝炎、慢性膵炎、心因性嘔吐、反すう、びまん性食道痙撃、食道アカラシア、呑気症およびガス貯留症候群、発作性非ガス性腹部膨満症、神経性腹部緊満症など
内分泌・代謝系
神締性食欲不振症、過食症、Pseudo-Bartter症候群、愛情遮断性小人症、単純性肥満症、糖尿病、胃性糖尿,反応性低血糖症など
神経・筋肉系
筋収縮性頭痛、片頭痛、その他の慢性疼痛、痙性斜頸,書痙、自律神経失調症、めまい、冷え症、しびれ感、異常覚、運動麻痺、失立失歩、失声、味覚脱失、舌の異常運動、震戦、チック、舞踏病様運動、ジストニア、失神、痙撃など
小児科領域
気管支喘息、過換気症候群、憤怒痙撃、消化性潰瘍、過敏性腸症候群、反復性腹痛、神経性食欲不振症、過食症、周期性嘔吐症、呑気症、遺糞症、嘔吐、下痢、便秘、異食症、起立性調節障害、心悸充進、情動性不整脈、神経性頻尿、夜尿症、遺尿症、頭痛、片頭痛、めまい乗り物酔い、チック、心因性痙攣、意識障害、視力障害、聴力障害、運動麻痺、バセドウ病、糖尿病、愛情遮断性小人症、肥満症、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹、円形脱毛症、抜毛、夜尿症、吃音、心因性発熱など
皮膚科領域
蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、円形性脱毛症、凡発性脱毛症、多汗症、接触皮膚炎、日光皮膚炎、湿疹、皮膚掻痒症、血管神経性浮腫、尋常性白斑、偏平および尋常性疣贅など
外科領域
腹部手術後愁訴、頻回手術症、形成術後神経症など

整形外科領域
慢性関節リウマチ、全身性筋痛症、結合織炎、腰痛症,背痛、多発関節痛、肩こり,頚腕症候群、外傷性頚部症候群、痛風、他の慢性疼痛性疾患など
泌尿・生殖器系
夜尿症、遺尿症、神経性頻尿、心因性閉尿、遊走腎、心因性インポテンス、前立腺症、尿道症候群など
産婦人科領域
更年期障害、機能性子宮出血、婦人自律神経失調症、術後不定愁訴、月経痛、月経前症候群、月経異常、続発性無月経、卵巣欠落症候群、卵巣機能低下、老人性膣炎、慢性付属器炎、痙攣性パラメトロパティー、骨盤うっ血、不妊症、外陰潰瘍、外陰掻痒症、性交痛、性交不能、膣痛、外陰部痛、外陰部異常感、帯下、不感症、膣痙攣、流産、早産、妊娠悪阻、微弱陣痛、過強陣痛、産痛、軟産道強靱、乳汁分泌不全、マタニティーブルーなど
眼科領域
中心性漿液性脈絡網膜症、原発性緑内障、眼精疲労、本態性眼瞼痙攣、視力低下、視野狭窄、飛蚊症、眼痛など
耳鼻咽喉科領域
耳鳴、眩量症、心因性難聴、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、嗅覚障害、頭重、頭痛、□内炎、咽喉頭異常感症、嗄声、心因性失声症、吃音など
歯科・口腔外科領域
顎関節症、牙関緊急症、口腔乾燥症、三叉神経痛、舌咽神経痛、ある種の口内炎、突発性舌痛症、義歯不適応症、補綴後神経症、口腔・咽頭過敏症、頻回手術症など