心身症とヨーガの関係性について(その1)胃潰瘍・糖尿病例

先日、心身症についてブログで説明させていただきました。

皆さんの中で当てはまる項目はありましたでしょうか。

今回は、心身症とヨーガの関係性についてです。

心身症の約90%は心の動きが早い方だと言われております。

クラスでヨーガをしている際に気づくのですが、
動作や呼吸が他の方に比べ圧倒的に早いのです。

心身症の方はアーサナ(=体操)をしていると
3回同じものを繰り返す際、あっという間に終えられてしまい、
次のポーズを待ち構えているとのことが多く、
直接本人に聞いてみると、
「急いでやっているということを気づかなかった。」と教えてもらいました。

普段から急いでいると本人も気づくことが少なくなくなり
急ぐことが当たり前。
そして
「次は、次は」 と思うことで 心が早くなります。
そうしていくうちに、動作や呼吸も早くなります。

このうような時の体の影響は、
血糖値が上がりやすくなり、
血管に負担をかけることになります。

胃潰瘍や、糖尿病が心身症と言われる由縁です。

ヨーガのアーサナで、呼吸と共に動かす体操は、
自律神経が司っている体の動き(心臓の動きや腸の蠕動など)のなかで、
唯一、呼吸だけが自分の意思でコントロールできるのです。

その動作に伴なう呼吸の早さを自在にコントロールすることで、
早くなっている心の動きにも気づくことができ、修正してゆけるのです。
ご自分のペースでヨーガをおこなうことができれば、
普段から人にたよらず心の動きをコントロールできるようになれます。

胃潰瘍を例えると、悩みがなくなれば胃の痛みが消えることってありますよね。

心の動きが早いために自律神経の不調に陥ってかかった病は、
心と体のペースをつかむことで、自分で健康に向かうことができることもあります。

薬はあくまでも対処法であり、痛みを遮断したりの効果はあります。
しかし、根本治癒にはならないケースがあります。

人間には素晴らしい自然治癒力というものも備わっているのですから。。。
まずは身体の声に耳を澄ませてみるのはいかがでしょうか。

次回は、心身症の残り10%の方への方法をお知らせします。